募集要項
研修プログラム
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紹介動画 | 研修の特徴 | 研修の理念・基本方針・行動目標 |
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研修スケジュール | 院内勉強会 | 指導医からのメッセージ |
初期研修医の声 | 初期研修医のとある一日 | 女性医師インタビュー |
紹介動画
研修の特徴
京都第二赤十字病院は28診療科・部で構成されており、早くから地元医療機関との病病診連携に積極的に取り組んできたため、京都府初の「地域医療支援病院」に認定され地域医療中核病院として、質の高い良い医療を安全に提供し、医療連携も充実させる高度急性期病院であり、プライマリ・ケアを重視した2年間の臨床研修に適した条件を備えています。さらに、40床(ICU8床、CCU2床、SCU4床含む)を有する救命救急センターを併設し、京都府内はもちろんのこと近隣の府県も含めた医療圏の三次救急医療に尽力しています。また、赤十字の使命でもある国内外の災害救護にも積極的に貢献し、意欲のある研修医を育成します。
研修の理念・基本方針・行動目標
研修の理念
将来の専門性にかかわらず、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、基本的診療能力を修得するだけでなく、患者の立場に立って医療を実践し、患者から学ぶ姿勢を身につけた社会的に尊敬される医師を養成する。
●基本方針
- 医師としての人格をかん養する
- 基本的なプライマリ・ケアのための診療能力を身につける
- 地域の医療機関と協力して、患者に安全かつ良質医療を提供できる
- チーム医療のリーダーとしての自覚を身につける
●行動目標
良好な患者-医師関係を保つために
- 患者・家族のニーズを、身体・心理・社会的側面から把握できる
- インフォームド・コンセントが実施できる
- プライバシーへの配慮ができる
基本的なプライマリ・ケアのための診療能力を身につけるために
- 経験すべき診察法・検査・手技が行える
- 経験すべき症状・病態・疾患を経験する
- 特定の医療現場を経験する
地域の医療機関と協力して、患者に安全かつ良質医療を提供できるために
- 地域の医療機関等のニーズを理解し、関係機関の職員とコミュニケーションがとれる
- 医療を行う際の安全確認の考え方を理解し実践できる
- 医療事故防止および事故後の対処について、マニュアルに沿って行動できる
- 院内感染対策を理解し実践できる
チーム医療のリーダーとしての自覚を身につけるために
- 指導医や専門医に適切なタイミングでコンサルテーションできる
- 上級医や同僚と適切にコミュニケーションがとれる
- 同僚や後輩に適切なアドバイスができる
- 看護師や他の医療従事者の業務を理解し、適切なコミュニケーションがとれる
研修スケジュール
●京都第二赤十字病院臨床研修Gプログラム(一般) (PDF)
2年間の必須科目は内科24週、救急科12週(内4週は麻酔科)、地域医療8週、外科4週、外科系4週、小児科8週、産婦人科4週、精神科4週、麻酔科4週の計72週を必修とし、自由選択科目として6か月間を4週以上6科目まで選択できます。
院内勉強会
4月『縫合演習』


6月『シリンジポンプ・輸液ポンプ』

1月『CVC留置演習』
●令和4年度研修医勉強会実績(計画含む)
4月 | 5月 |
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・留置針・胸骨圧迫演習 ・縫合演習 ・心電図 ・ICLS講習会 |
・外固定の手技 ・肺炎 ・外傷初期診療(講義) |
6月 | 7月 |
・外傷初期診療(実技) ・ローテート前事前研修(講義) ・グラム染色 ・腹腔鏡実技演習 ・シリンジポンプ・輸液ポンプ ・急性腹症・腸閉塞 ・ローテート前事前研修(実技) |
・人工呼吸器 ・抗菌薬適正使用(前編) |
9月 | 10月 |
・医療安全研修 ・ACP |
・麻酔科ローテート前事前研修(講義) ・麻酔科ローテート前事前研修(実技) |
11月 | 12月 |
・人工呼吸器のトラブルシューティング ・自殺企図 ・脳卒中の初期対応 |
・抗菌薬適正使用(後編) ・こどもの虐待 ・脳外疾患、初療で注意すべきこと ・腹部エコー |
1月 | 2月 |
・血糖異常と管理 ・バルーン留置 ・CVC留置演習 |
・大動脈解離 |
指導医からのメッセージ
●循環器内科
新研修医のみなさんへ
当科での研修は「目的を持った研修を受ける」ことにあると考えています。決して受身な研修ではなく、自らが患者さんと相対し指導医とともに検査、治療を進めていく、患者さんからの「ありがとう」を聞くとそれまでの苦労があっという間になくなっていく、そんな研修をみなさんに受けていただきたいと考えています。
循環器内科では上級医とのマンツーマンの指導体制を組んでおり、カンファレンスも多彩で英文論文の抄読、症例検討会、カテカンファレンス、病棟カンファレンスと決して多すぎないプログラムになっています。虚血性心疾患に対するカテーテル治療をはじめ、不整脈部門ではアブレーション治療、デバイス(ペースメーカー、心臓再同期療法)治療、重症心不全を含めた集中治療室での管理にも携わっていただきます。また積極的な学術活動を進めており、学会発表、全国規模の臨床研究への参加を経験していただくこともしています。
立地の良さも一役買っており、近隣で京都滋賀の院外研究会が頻回に催されるため全国の著名な先生方の最先端の臨床講演に参加する機会が多くあり、我々もライブデモンストレーションを1回/年で主宰し、全国トップレベルの先生方のインターベンション手技を目の当たりにする機会を設けています。
医師としてのはじめの一歩を当院で踏み出してみませんか?
循環器内科指導医
●外科
当院外科の特徴は年間手術数約1250例(うち全身麻酔約950例)の中で急性虫垂炎や鼠径ヘルニア等のcommon diseaseから高度な技術を要する悪性腫瘍手術まで多様な症例を経験できることです。また各種学会の認定教育施設にもなっており、多数の学会指導医、認定医が在籍しております。特に谷口外科部長、藤副部長が肝胆膵外科高度技能指導医でもあり、京都で5施設ある高度技能修練施設にも認定されております。従って研修医は外科ローテート中に多種多様な小手術から難易度の高い肝胆膵領域の悪性腫瘍手術まで経験できます。また上記のように「経験」を積むことのみならず、研修医は毎週開催される研修医主導の勉強会や指導医による講義、毎月のCPC等で「知識」の蓄積も行えるよう熱心に指導されております。外科志望者においては3年目以降、アッペ、ヘルニアからラパコレに始まり、4年目には腹腔鏡下の胃癌、大腸癌手術を執刀しており専門医資格の取得を目標としております。そして当科の最大の特徴はチームワークであり、我々のチームの一員となってくれる情熱あふれる医師を待っています。
外科指導医
●小児科
小児科の研修では入院患児を主に担当して頂きます。当科では1週間に約40人の入院があるため、研修医は1~2人/日の新たな入院患児を担当することになります。入院疾患は急性感染症(肺炎、腸炎など)が7割を占めますが、川崎病と神経疾患(てんかん、急性脳症など)が多いことが当科の特徴で、複雑心奇形の術前管理やアレルギー疾患、腎疾患なども経験できます。当科で管理中の小児てんかん患者数は京都府内で最も多く、研修医には緊急ポータブル脳波の検査法と判読法を指導しています。一方、病棟には院内学級が併設されており、入院中の慢性疾患児だけではなく不登校や心身症などの児童精神疾患にも対応しています。また、年間出産数約500の当院では10床のベビーセンターを有し、新生児医療の研修も可能です。
前日入院、前夜救急外来受診症例を対象とした毎朝のクリニカル・カンファレンス、毎週の英語文献のジャーナルクラブを通じてoff the job trainingにも力を入れています。
小児科指導医
初期研修医の声
当院の初期臨床研修の特色をご紹介させていただきます。
当院の救命救急センターには、毎年およそ20000件(うち救急車はおよそ7000台)の一次救急から三次救急までの患者さんが来院され、そのすべての患者さんの初期対応を研修医が行います。上級医の先生方のご指導のもと、幅広い疾患を経験することが出来ます。
また、研修医の人数が多いことも特徴です。令和4年度は1学年に24人、内たすき掛けが6人です。全国の様々な大学から集まった仲間とともに、切磋琢磨することが出来ます。また研修医室に1人1つずつデスクが用意されている、シュミレーションセンターを利用できるなど自学自習しやすい環境が整っています。ローテートする診療科を柔軟に決定することができるのも魅力の一つだと思います。
当院での研修にご興味のある方は、ぜひ一度見学にいらしてください。皆さんと一緒に働ける日がくることを楽しみにしています。

梅山 和宏
私の思う当院の強みは1次救急から3次救急まで幅広い症例の初期対応を行えること、common diseaseに触れられること、研修医の人数が多いこと、の3点です。
まず1、2点目について、私たち研修医は国家試験を終えたばかりで、まだまだ知識不足であり、実際の臨床現場で場数を踏む必要があると考えていました。私はその中で京都の医療の中核を担い、救命救急センターが併設され、軽症例から重症例まで幅広く経験できる当院を志願しました。勤務して日はまだ浅いですが、病棟や当直業務で日々多くの患者さんに接し、学ばせていただいております。各科の先生方も皆さん優しく、ローテート中以外でも気にかけてくださり、時に厳しくご指導いただいています。
次に3点目について、当院は研修医の人数が非常に多いことが特徴です。1年目は25名(うちたすき6名、歯科研修医1名)、2年目は18名の合計43名在籍しており、全国各地方様々な大学から研修医が集います。研修医専用の部屋も用意されており、普段はそれぞれ病棟や手術室などで働きながら、昼休憩などは研修医ルームで他の研修医たちと過ごす、というようにメリハリのある日々を送ることができます。また、2年間ある研修医生活ですが、互いの境遇を理解し合える先輩、同期の人数が多いことは、様々な考え方やアドバイスをもらえるという点で大変心強いと身に沁みて感じています。
最後になりましたが、どんな職場環境なのか興味を持ってくださった方は、ぜひ一度病院見学にいらしてください!
皆さんにお会いできる日を心待ちにしています。

立藤 沙織
初期研修医のとある一日
女性医師インタビュー
e-resident女性医師インタビューを受けました。記事はこちらからご覧ください