診療方針
当院では、結膜炎・角膜炎やぶどう膜炎などの炎症性疾患、眼圧や視野の異常を生じる緑内障、水晶体の混濁により視力障害をもたらす白内障、網膜剥離・黄斑変性症・網膜血管閉塞症・糖尿病網膜症などの網膜硝子体疾患、弱視や斜視等の機能的疾患、眼瞼下垂や内反症などの眼瞼疾患など様々な眼科疾患に広く対応しています。専門外来は毎週水曜日の斜視外来があり、部長の溝部が担当しております。
手術は毎日行っております。局所麻酔での手術が殆どですが、局所麻酔が困難な患者さん(主に小児)には全身麻酔での手術もおこなっています。網膜硝子体手術も硝子体専門の非常勤医師が毎週担当し、積極的に手術を行っております。
診療機器など
数多くの精密機器を用いて検査や治療を行うのが眼科の特色です。
外来での診療機器には、オートレフラクトメーター、ノンコンタクトトノメーター、ノンコンタクトスペキュラマイクロスコピー、Hess複像検査、大型弱視鏡、アノマロスコープ、中心フリッカ測定装置、IOLマスター(光学的眼軸長測定装置)、超音波Aモード眼軸長測定装置、OCT(眼底三次元画像解析装置)、眼底カメラ、超音波B モード、ハンフリー自動視野計、ゴールドマン視野計、YAGレーザー装置、パターン照射が可能なレーザー光凝固装置PASCALなどがあります。眼底カメラは昨年度から、無散瞳での広角眼底撮影から蛍光色素およびICGでの蛍光眼底撮影までが可能なZeissの最新機器へ更新されました。
手術室で用いている機器には、2台の顕微鏡(Zeiss社製ルメラTとLeica社製M841)、白内障手術機器はALCON社製センチュリオン、硝子体手術機器はALCON社製コンステレーションを設置しています。白内障手術は殆どを2.4㎜の小切開無縫合手術で行っています。硝子体手術は25G無縫合手術が主ですが、27G無縫合硝子体手術の導入も予定しています。
当院では遠近両用眼内レンズの取り扱いはしておりませんが、乱視矯正眼内レンズは適応に応じて積極的に取り入れております。
手術症例数、治療実績など
過去5年間に手術室で施行した手術の件数は下の表のとおりです。白内障手術が最も多いですが、網膜硝子体手術、斜視手術、眼瞼下垂や内反症手術、緑内障手術など幅広い疾患に対する手術を行っています。中央手術室で行う手術は入院手術だけでなく通院日帰り手術も行っています。大人の斜視、眼瞼などの手術をはじめ、白内障の手術でも通院の日帰り手術が多くを占めています。
過去5年間の中央手術室での手術件数
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | |
白内障 | 1,294 | 1,338 | 1,151 | 1,251 | 1,403 |
網膜硝子体 | 79 | 78 | 79 | 124 | 148 |
斜 視 | 83 | 89 | 81 | 96 | 108 |
緑内障 | 7 | 2 | 2 | 14 | 14 |
眼瞼下垂・内反症 | 36 | 18 | 14 | 47 | 45 |
その他 | 23 | 16 | 16 | 34 | 19 |
合 計 | 1,522 | 1,541 | 1,343 | 1,566 | 1,737 |
上記の中央手術室での手術以外に、外来処置室にて抗VEGF抗体の硝子体注入術や霰粒腫や眼瞼小手術などの小手術や処置を多く行っております。また、網膜光凝固術・虹彩光凝固術・後発切開術などのレーザー手術は、外来診察室で多数施行しております。
連携病院・開業医の先生方へ
病診連携を大切に考えておりますので、ご紹介いただきました患者さんは治療後には当科よりの紹介状をご持参のうえ再び御紹介元の診療所・医院へ通院していただくように致しております。御紹介の際には患者さんの待ち時間減少にもなりますので地域医療連携課を通じて外来予約をお取りいただくようにお願いいたします。
スタッフ
職 名 | 名 前 | 卒業年度 | 専 門 | 資 格 |
部 長 | ![]() |
S59 | 斜視 弱視 白内障 |
日本眼科学会指導医・眼科専門医 京都府立医科大学臨床教授 |
医 長 | 澁井 洋文 | H5 | ぶどう膜炎 | 日本眼科学会眼科専門医 |
医 長 | 吉川 晴菜 | H17 | 日本眼科学会眼科専門医 | |
医 長 | 堀内 稔子 | H21 | ||
医 師 | 小林 瞳 | H28 | ||
医 師 | 足立 瑛美 | H29 |