完全紹介予約制となりました(R2.4.1~)
診療方針(特色)
救命センターを受診する重篤な外傷などの急性期疾患から、近隣の先生方を中心に遠方からも紹介を受ける慢性疾患まで幅広い症例の治療を行っています。
- 関節外科 股関節では人工股関節の手術進入法に前方進入法を用いることで、術後の筋力低下や脱臼の防止に努めています。膝関節では変形性関節症に対しては比較的若年で活動性の高い患者様には膝周囲の骨切り術を、比較的高齢で変形の程度が軽度の患者様には人工膝関節単顆置換術を、変形の高度な場合には人工膝関節全置換術を施行しています。人工膝単顆置換術や人工膝全置換術においては3Dシミュレーションソフトを用いて詳細な術前計画を行い、ナビゲーションシステムも導入し、正確な骨切りを行うよう心掛けています。
また前十字靭帯損傷に対しては解剖学的な靭帯の走行を再現する二重束再建術を施行し、スポーツ復帰の助けになるよう努めています。半月板損傷に対しては可能な限り半月板機能の温存を目指して縫合術を行っています。 - 手の外科・末梢神経外科 上肢の骨折・脱臼・靭帯損傷などの治療、肘部管症候群・手根管症候群などの末梢神経障害の加療を行っています。新たな関節鏡システムを導入し、手関節・肘関節疾患の関節鏡視下手術も行っています。
- 関節リウマチ 京都府立医科大学リウマチ診療グループの関連機関として、カンファレンスや人的交流を行い、当院リウマチ内科とも連携し、日本リウマチ学会認定施設として、生物学的製剤の使用、超音波検査やMRIといった画像診断も利用し、先進的なリウマチ診療を提供します。さらに、リハビリテーション医学、栄養学、漢方治療も併用し、ドラッグフリー寛解の達成、診断未確定な関節症状の治療、複数の疾患を抱えている患者さんへの対応を実践しています。
- 脊椎・脊髄外科 独自に開発した顕微鏡による小侵襲手術法により骨を切除する量、筋肉への侵襲、出血量を軽減しています。術後安静期間や在院日数を短縮し、基本的にカラーやコルセットによる外固定は必要ありません。
- 肩関節外科 関節鏡を用いて低侵襲に、腱板損傷・反復性肩関節脱臼の手術を行っています。
- 外傷外科 四肢・脊椎・骨盤の骨折や脱臼に対して早期手術を施行し、急性期リハビリテーションを提供しています。
- 骨粗鬆症 高齢者における転倒などの軽微な外傷による骨折の多くは骨粗鬆症が原因です。骨粗鬆症になると治癒は困難なので予防が大切です。ビスフォスホネート剤(骨吸収阻害剤)が改良され、新たなSERM剤(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)が開発されて、さらに強力な骨形成剤であるPTH(副甲状腺ホルモン)も使用できるようになりました。各症例の病態に合わせて使い分けています。
症例数・治療実績
2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
新患患者数 | 3,337人 | 3,025人 | 2,813人 | 2,690人 | 2,897人 | 2,609人 | 2,208人 |
外来患者数(1日平均) | 170.7人 | 159.7人 | 144.5人 | 143.7人 | 138.2人 | 134.4人 | 127.9人 |
新入院患者数 | 1,114人 | 1,073人 | 1,062人 | 1,152人 | 1,136人 | 1,167人 | 1,221人 |
手術症例(1年間) | 1,250例 | 1,195例 | 1,234例 | 1,291例 | 1,298例 | 1,362例 | 1,397例 |
人工股関節手術(人工骨頭除く) | 102例 | 103例 | 120例 | 120例 | 121例 | 124例 | 157例 |
人工膝関節手術 | 85例 | 72例 | 105例 | 106例 | 112例 | 99例 | 158例 |
脊椎脊髄関連手術 | 101例 | 117例 | 137例 | 133例 | 144例 | 131例 | 122例 |
骨折手術(非観血除く) | 524例 | 536例 | 539例 | 581例 | 585例 | 551例 | 549例 |
患者さんへ
整形外科は骨・関節・靱帯などの運動器の健康を守る専門の診療科です。当院では各種の整形外科疾患に対応する多くの専門医と最新の診療機器を有しており、高度かつ良質な医療を患者さんに提供しています。整形外科領域の最近の手術治療は低侵襲、小侵襲手術が主流であり、当科においてもこれめざしています。日下部の変形性股関節症に対する関節鏡視下関節形成術や八田の脊椎外科における筋肉温存型腰椎椎弓間除圧術は小侵襲手術として、それぞれの専門学会においても高い評価を得ています。
スタッフ
職 名 | 名 前 | 専 門 | 資 格 |
部長 | ![]() |
上肢関節外科 末梢神経外科 マイクロサージャリー |
日本整形外科学会 整形外科専門医・スポーツ医 |
副部長 リハビリ テーション科 部長 |
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脊椎脊髄外科 | 日本整形外科学会 専門医 日本整形外科学会 脊椎脊髄登録医 日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科指導医 日本内視鏡低侵襲脊椎外科学会幹事 日本リハビリテーション医学会 リハビリテーション科専門医・認定臨床医 日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科指導医 The Best Doctors in Japan 2020-2021 |
副部長 | ![]() |
股関節外科 | 日本整形外科学会 専門医 日本リウマチ学会 専門医 日本整形外科学会 運動器リハビリテーション医 |
変形性股関節症に関する治療についてはこちら⇒「人工関節ドットコム」 | |||
医長 リハビリ テーション科 副部長 |
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リウマチ | 日本整形外科学会 専門医 日本リウマチ学会 指導医・専門医・評議員 日本リハビリテーション医学会 専門医 日本東洋医学会 専門医 中部日本整形外科災害外科学会 評議員 京都府立医科大学 客員講師 |
医 長 | 谷口 有希子 | 足の外科 | 日本整形外科学会 代議員・専門医 日本整形外科学会 スポーツ医 日本整形外科学会 リウマチ医 |
医 長 | 平井 直文 | 膝の外科 | 日本整形外科学会 専門医 日本整形外科学会 スポーツ医 |
変形性膝関節症に関する治療についてはこちら⇒「人工関節ドットコム」 | |||
医 長 | 喜馬 崇至 | 肩関節外科 | 日本整形外科学会 専門医 日本整形外科学会 運動器リハビリテーション医 日本整形外科学会 スポーツ医 日本整形外科学会 脊椎脊髄病医 |
医 長 | 野々村 卓 | 脊椎脊髄外科 | 日本整形外科学会 専門医・脊椎脊髄病医 日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科指導医 |
医 師 | 國本 達哉 | 手外科 | 日本整形外科学会 専門医 |
医 師 | 山本 浩基 | 股関節外科 | 日本整形外科学会 専門医 |
医 師 | 井辻 智典 | 脊椎脊髄外科 | 日本整形外科学会 専門医 |
医 師 | 麻生 旅央 |
外来当番表
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
1診 新患 (完全紹介予約制) |
藤原 |
福井 喜馬 谷口(有) |
野々村 國本 |
平井 |
八田 井辻 |
2診 | 井辻 | 平井 (膝/スポーツ) |
福井 (股関節/人工関節) |
野々村 (脊髄/脊椎) |
藤原 (手・末梢神経) |
3診 | 山本 | 茎田 (リウマチ内科) |
喜馬 (肩) |
八田 (脊椎/脊髄) |
谷口(有) (足) |
PM:奥田 (手・末梢神経) |
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4診 |
|
谷口(大) (リウマチ) |
日下部 (小児/股関節) |
谷口(大) (リウマチ) |
國本 (手/末梢神経) |
5診 | 麻生 | PM:立入 (骨粗鬆症) |