耳鼻咽喉科・気管食道外科

内視鏡と外視鏡による低侵襲耳鼻咽喉科手術の技術力が当科の強み

当科の特徴

 最先端の医療機器をいち早く導入し使いこなすことで、高齢者にもやさしい、より負担の少ない安全、確実な手術を実践しております。以下の領域については自信をもってお勧めすることができる当科の強みとなっており、ご紹介させていただきます。

主な対象疾患

1.内視鏡下耳科手術の確かな技術

 現在、耳科手術においては痛みが少なく、真珠腫再発も少ない内視鏡手術が広がってきており、当科では国内導入当初(2012年)から内視鏡下耳科手術を開始しております。最新のドリルシステムを用いた水中下内視鏡手術(図1)と、当科にて開発した経皮的内視鏡下耳科手術(図2)によって、97%の耳科手術(人工内耳、顔面神経減荷術等を除く)が内視鏡手術で完了します。耳の後ろを大きく切る必要はありません。真珠腫が大きい場合であっても、約2㎝の皮膚切開からナビゲーションシステムを用いて安全に真珠腫摘出を行うことが可能となっております。

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 この内視鏡下耳科手術において当院は、第4回国際耳科内視鏡学会(2022年)でのライブサージェリー担当病院に指定され、2日間で3症例、合計6時間にわたるリアルタイム映像を、当院手術室(図3)から『みやこめっせ』の大会場(図4)に配信いたしました。我々が担当した難手術症例も鮮明な映像とともに大会場に放映され、白熱した議論が行われました。本学会では世界に向けて日本の、そして当院の耳科内視鏡手術の確かな技術力と最新のテクノロジーを発信することができました。jibika_02

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 また、昨年度保険収載された鼓膜穿孔に対する再生医療(鼓膜再生術)が可能となり、慢性中耳炎など軽症の方はすべて外来での短時間治療が可能となり大変喜ばれております。
 さらに、内視鏡手術では困難な側頭骨手術や高度難聴に対する人工内耳植え込み術、顔面神経減荷術、頭頚部腫瘍手術、嚥下手術、音声再建手術といったものに関しては、自由度が高く、精密な手術が可能な外視鏡システムを京都で最初に導入(2022年4月)し、既に多くの症例に使用しています。外視鏡手術とは、今後顕微鏡手術から置き換わるといわれる最新のシステムで、4k3D高画質ビデオモニターと3Dメガネで手術を行います。内視鏡、ナビゲーションシステム、神経刺激システムなどと組み合わせることで、これまで困難とされる手術を楽な姿勢で、より正確に行うことができます。どんな耳科疾患であっても安心して手術を受けていただけるような体制を整えてお待ちしています。

2.他院では困難な重症嚥下障害診療

 さらに、医療の高度化、高齢化の影響で増加する重症嚥下障害の患者さんに対し、嚥下サポートチームを立ち上げ、治療方針の決定から、多彩な嚥下手術の選択と施行、術後訓練まで、専門性の高い治療を積極的に行っております。チームメンバーは消化器外科医、神経内科医、呼吸器内科医、消化器内科医、糖尿病内科医、認定嚥下看護師、言語聴覚士、栄養士、薬剤師、等の多職種で構成されています。手術適応の判断には多職種カンファレンスを開き、倫理的問題を含めて十分な検討を行った後、患者さん中心の選択となるよう配慮しております。とくに、重症誤嚥に悩む患者さんにおいて要望の高い、当科で開発した低侵襲な嚥下機能改善型声門下喉頭閉鎖術(図5)や、低侵襲に改良した嚥下機能の改善と同時に声を残す誤嚥防止術については外視鏡を用いて精密に行います。手術適応患者さんが増えておりますので、できるだけ速やかに転院、手術を行えるように病床調整にも取り組んでおります。
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3.最新の外視鏡を用いた顔面神経減荷術とシームレスなリハビリ外来

 当科では、末梢性顔面神経麻痺の後遺症予防のための顔面神経リハビリテーション外来を設置しており、日本顔面神経学会認定相談医による診察(2021年の時点で、京都府で唯一)と耳鼻咽喉科専門言語聴覚士によるリハビリを合わせて行います。適切な麻痺評価と指導にて後遺症の少ない麻痺改善を目指しており、耳鼻咽喉科一般外来受診後、顔面筋電図検査の結果で、中等度以上の麻痺を認める患者さんに対して、完全予約制で行っております。
 筋電図検査の結果で最重症(5%以下)と判定された患者さんには合併症の少なく、効果的な外視鏡下顔面神経減荷術(図6)を提案しております。jibika_04

 この手術で効果を上げるには非常に繊細な手術手技が要求されます。当科では手術に必要な技術と経験に加えて、最新の外視鏡システムを導入し、安全で確実な手術が可能となっております。術後は、適切なリハビリテーションと合わせて、麻痺改善の上乗せ効果が十分期待できますので、ご安心ください。ただし、重症例では早期の診断が治癒率に関与しますので、どうか早めに当院へご相談ください。

4.国内有数の症例数を誇る鼻科内視鏡手術と最新の鼻アレルギー診療

 鼻副鼻腔内視鏡手術の歴史とともに多くの症例を経験し、その指導的立場にある副院長のもとで、手術が行われ(図7)、手術件数としては当科で最も多い領域となっています。当院に赴任以来2500例を超える鼻内視鏡手術の経験があり、国内トップレベルの症例数・治療経験を誇ります。厚生労働省指定難病の好酸球性副鼻腔炎の治療においては、特に喘息合併例において豊富な手術治療経験があります。また、近年導入された難治症例に対する最新の分子標的薬の治療においても、開発治験段階から関与し国内でもトップレベルの治療実績があり、嗅覚障害に高い奏効率があります。この分野でのオピニオンリーダーであり、全国での治療に関する教育講演が多数あります。喘息を合併した重症難治性副鼻腔炎治療の最終病院としての役割を担っていると考えております。
 また高度の鼻閉を伴うアレルギー性鼻炎の手術治療では、受験前・就職前・結婚前・妊娠前の若者の重症例で多くの治療経験があり、鼻閉の改善に患者満足度の高い治療が行われてきました。この手術は小児から高齢者まで可能で、長期に鼻閉から解放された心地よい鼻呼吸を獲得できます。副院長は、昨年京都府立医科大学関係病院等協議会の医学研究功労賞を受賞、さらに当院は鼻科臨床において全国的に認知されるところであり、あらゆる鼻科疾患に対する観血的および保存的治療において日本をリードする最先端の医療が可能と考えております。鼻での悩みのある方にはぜひ一度受診お勧めします。
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症例数・治療実績

手術名 2018年 2019年 2020年 2021年
鼓室形成術・アブミ骨手術・人工内耳(側) 71 56 52 59
顔面神経減荷術 10 5 13 9
喉頭閉鎖術・嚥下機能改善術 8 6 9 8
内視鏡的鼻副鼻腔手術(側) 211 186 145 160
甲状腺腫瘍手術 56 45 32 25
耳下腺・顎下腺手術 14 14 18 21

連携病院・開業医の先生方へ

 地域に密着した基幹病院として、標準化された最新の医療を提供しつつ、多くの経験に裏打ちされた医療技術をスタッフ間で共有し、専門性の高い特殊な疾患にも広く対応しております。どうか、お気軽に当院へご紹介、ご相談ください。

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スタッフ

職 名 名 前 卒業年度 専 門 資 格
副院長
気管食道外科
部長
Dr_dejima201610出島 健司 S59 鼻疾患
アレルギー疾患
花粉症
日本耳鼻咽喉科学会 専門医・専門研修指導医
日本耳鼻咽喉科学会 鼻科手術暫定指導医・代議員
日本鼻科学会 代議員
日本アレルギー学会 指導医
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会 評議員
京都府立医科大学 臨床教授
耳鼻咽喉科部長 Dr_uchida201610内田 真哉 H2 耳疾患
顔面神経麻痺
嚥下障害
日本耳鼻咽喉科学会 専門医・専門研修指導医
日本耳科学会 耳科手術暫定指導医
日本嚥下医学会 認定嚥下相談医
日本顔面神経学会 顔面神経麻痺相談医
日本臨床栄養代謝学会 認定医
日本臨床倫理学会臨床倫理認定士
医 長 森岡 繁文 H18   日本耳鼻咽喉科学会 専門医・専門研修指導医
日本耳鼻咽喉科学会頭頸部外科学会 補聴器相談医
医 師 吉村 佳奈子 H25   日本耳鼻咽喉科学会 耳鼻咽喉科専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
医 師 木下 翔太 H26   日本耳鼻咽喉科学会 耳鼻咽喉科専門医
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 補聴器相談医
医 師 河田 萌 R2    

外来当番表

   月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
新患 森岡 内田 木下(SAS) 吉村 出島
(AMのみ・紹介のみ)
AM 再来

内田

木下
森岡
吉村
出島
河田
木下(2・4週)

河田
森岡
吉村

PM

 

      内田・森岡
(顔面神経)