耳鼻咽喉科・気管食道外科

診療内容

 地域に密着した基幹病院として、他の医療機関と連携をとりながら耳鼻咽喉・頭頸部疾患のすべてについて診療をおこなっています。扁桃炎や突発性難聴といった急性疾患に対する治療はもちろんのこと、中耳炎や副鼻腔炎をはじめとする慢性疾患の外科的治療、口腔・咽頭癌や甲状腺癌といった頭頸部悪性腫瘍の集学的治療(手術・放射線・抗癌剤)などを中心としています。
 また、本院付属の救命救急センターを経由する救急患者さんの治療も行っています。入院治療では、大部分の疾患についてクリニカルパス(入院診療計画書)にもとづいて、治療内容や日程をスケジュール管理し、標準化された最新の治療を提供しております。

治療実績

手術名 2018年 2019年 2020年
鼓室形成術・アブミ骨手術・人工内耳(側) 71 56 52
顔面神経減荷術 10 5 13
内視鏡的鼻副鼻腔手術(側) 211 186 145
口腔咽頭腫瘍(再建含む) 17 31 17
頸部郭清術 22 19 12
甲状腺腫瘍手術 56 45 32
耳下腺・顎下腺手術 14 14 18
喉頭閉鎖術・嚥下機能改善術 8 6 9

連携病院・開業医の先生方へ

 耳鼻咽喉科は常勤医師6名で、外来診療は月曜日から金曜日の午前に行っています。耳疾患・鼻副鼻腔疾患・頭頸部腫瘍など耳鼻咽喉領域のあらゆる疾患に対し、最新の設備で臨機応変な対応を心がけています。
 特に内視鏡下鼻内手術では高度な技術と全国有数の症例数を誇っており、難治性の喘息合併副鼻腔炎や再発性副鼻腔炎に対しても良好な成績を得ています。重症のアレルギー性鼻炎に対しても短期入院の鼻内手術(翼突管神経切断術)を併用することにより患者さんから長期にわたる高い満足度を得ています。
 入院・手術におきましては、定型的な手術に対してはクリニカルパスを導入することにより、入院期間の短縮や治療の標準化を推進しています。

【顔面神経リハ外来の設置について】
 この度、末梢性顔面神経麻痺の後遺症予防のためのリハビリテーション外来を設置いたしました。適切な麻痺評価と指導にて後遺症の少ない麻痺改善を目指します。耳鼻咽喉科外来受診後、顔面筋電図検査の結果で、中等度以上の麻痺を認める患者様に対して、完全予約制で行います。また、筋電図の結果で最重症と判定された患者様には合併症の少なく、効果的な顔面神経減荷術を提案しており、麻痺改善の上乗せ効果が期待できます。

【内視鏡下耳科手術について】
 当科では従来の顕微鏡下鼓室形成術(MES)に加えて、外耳孔のみから手術を行う、経外耳道的内視鏡下鼓室形成術(TEES)を多く行っております。TEESはMESと比較しても遜色のない術後聴力成績であるのみならず、術後疼痛は有意に少なく、耳後部のしびれもありません。入院期間も短期間で、抜糸もないため多くの患者さんに満足していただいております。

 現在、最新式の内視鏡手術器具が整備され、慢性中耳炎、中耳真珠腫、アブミ骨手術については再手術など特殊な例を除き、ほぼすべての症例において内視鏡手術が可能となっています。すでに多くの症例で良好な成績をあげており、真珠腫の再発率が少ないこともわかってきておりますので、中耳疾患についてはTEESでの治療をお勧めいたします。 

【嚥下障害の診療・手術について】
 当科では重症嚥下障害患者様に対して、身体機能、栄養評価、嚥下機能などを総合的に評価し、患者様の生活の質を向上させることを主眼においた診療を行っています。NST(栄養サポートチーム)、SST(嚥下サポートチーム)と連携して、栄養改善療法や急性期リハビリテーション、さらには残存する嚥下機能を生かして経口摂食を目指す嚥下機能改善手術を行っております。口から食事をしたいと考える患者様の要望に、可能な限りお答えしたいと考えております。
 さらに、重症の誤嚥性肺炎患者に対しては、根治治療として誤嚥防止術を行っております。過去には喉頭摘出が行われておりましたが、当科では気管切開術に追加して行う、喉頭を温存した、低侵襲な誤嚥防止術(嚥下機能改善型声門下喉頭閉鎖術を開発)を行っております。脳梗塞後やALSなどでADLの低下した肺炎患者に対しての手術も行っております。術後には誤嚥性肺炎がほぼ完全に制御が可能となり、6割程度の方は経口摂食も可能となっております。また、音声機能が残存しておられる患者様には、声帯発声が温存できる術式を選択して、生活の質の向上を目指しております。患者様本人のみにとどまらず、家族や介護者を含めた満足度に大きく貢献します。

 また、急性期病院・地域医療支援病院である当院は、地域の先生方との連携を重視して地域医療への貢献を心掛けており、術後の処置や慢性疾患の通院治療はお近くの医療機関で行っていただくように逆紹介も積極的にさせていただいております。患者さんのご紹介には、地域医療連携室を通していただくと手続きがスムーズにすすみ、診察待ち時間を短縮できますので、是非ご利用ください。

スタッフ

職 名 名 前 卒業年度 専 門 資 格
副院長 Dr_dejima201610出島 健司 S59 鼻疾患
アレルギー疾患
花粉症
日本耳鼻咽喉科学会 専門研修指導医・専門医
日本耳鼻咽喉科学会 鼻科手術暫定指導医・代議員
日本鼻科学会 代議員
日本アレルギー学会 指導医
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会 評議員
京都府立医科大学 臨床教授
気管食道外科
部長
Dr_uchida201610内田 真哉 H2 耳疾患
顔面神経麻痺
嚥下障害
日本耳鼻咽喉科学会 専門医・専門研修指導医
日本耳科学会 耳科手術暫定指導医
日本嚥下医学会 認定嚥下相談医
日本臨床倫理学会臨床倫理認定士
副部長 saito Dr
齋藤 敦志
H12   日本耳鼻咽喉科学会 専門研修指導医・専門医
日本気管食道科学会専門医(咽喉系)
医 長 村上 怜 H19   日本耳鼻咽喉科学会 耳鼻咽喉科専門医
日本耳鼻咽喉科学会 補聴器相談医
医 師 村井 尚子 H23   日本耳鼻咽喉科学会 耳鼻咽喉科専門医
日本嚥下医学会 認定嚥下相談医
日本耳鼻咽喉科学会 補聴器相談医
医 師 竹村 優佳子 H30