臨床工学課

臨床工学課理念

  • 医療人として知識と技術の研鑽を図り、医療に貢献する
  • 他部門との連携を密にし、安全なME機器運用に努める

業務概要

me_center

 当院では12名の臨床工学技士で、人工心肺業務、血液浄化業務、心臓カテーテル業務、EPS(電気生理学的検査)・アブレーション(心筋焼灼術)業務、ペースメーカ業務、医療機器管理業務を中心に行っています。
 当課は、平成20年4月より業務をスタートした歴史の浅い部署ですが、医療機器及び治療の高度化に伴い前述の業務に加え、平成25年度より手術室にも臨床工学技士を1名派遣して内視鏡手術及び顕微鏡手術をはじめとする手術関連機器等の取扱い・管理体制の構築と、より安全な医療の提供に向けて取組みを開始しています。また、平成23年3月11日に東北地方を襲った東日本大震災においては、臨床工学部門(血液浄化)の業務支援活動に参加・協力をしています。

● 当臨床工学課の学会認定取得者数一覧
取得資格名 取得者数
体外循環認定士 2
呼吸療法認定士 3
透析技術認定士 2
臨床ME専門認定士 1
第1種ME技術者 1
第2種ME技術者 11
不整脈治療専門臨床工学技士 1
ITE心血管インターベンション技師 1

手術室業務

 手術室 ( 10室 ) では、年間 6,000件以上の手術症例があり、手術室看護師と共同で内視鏡、顕微鏡、電気メス、超音波手術器等のセッティングや手術室にある様々な医療機器へのトラブル対応を行い手術が円滑かつ安全に行われる為のサポートをしています。
  又、整形外科や産婦人科等の手術で出血量が多く予想される時には術中自己血回収装置、脳外科や整形外科ではナビゲーションシステムセッティング・操作を行い、臨床工学技士の専門性を活かした内視鏡、麻酔器、顕微鏡、超音波手術器、除細動器等の保守点検を日々行う事で機器の信頼性向上に努めています。

me-1
me-2

人工心肺業務

● 心臓血管外科手術業務

sinpai 心臓血管手術では、医師とコ・メディカルスタッフ(臨床工学技士、看護師)が一体となり心臓・大血管疾患の治療をしています。臨床工学技士の役割は人工心肺装置、IABP装置(大動脈内バルーンパンビング)、PCPS(補助循環装置)、自己血回収装置などの操作・管理です。
 また、経皮的ステントグラフト内挿術も行っており、X線外科用イメージ装置(DSA対応)介助、デバイス受渡しなども行っています。

● 人工心肺

  心臓手術には、弁置換・形成術、冠動脈バイパス術、胸部大血管置換術などがあり、その中には心臓を一時的に止めて行うものがあります。しかし、ただ単に心臓を止めてしまうと生命の維持ができなくなるので『人工心肺装置』を体と接続し心臓を止めても大丈夫な状態にして手術をします。
 人工心肺装置とは文字通り人工の心臓と肺を用いて、血液を酸素化し体の循環を保ち、従来の心臓と肺の代わりをする装置です。

● 当院人工心肺下心臓血管外科手術件数工学技士関与症例(重複症例を含む)
  平成24年度 平成25年度 平成26年度
冠動脈バイパス術;CABG 28 21 25
弁置換術・弁形成術 49 38 63
胸部大動脈置換術 31 43 35
先天性疾患修復術 1 2 1
心室瘤・心室穿孔修復術 1 1 2
心臓内腫瘍摘出術 0 1 0
腹部大動脈置換術 15 22 19
胸部大動脈瘤ステントグラフト内挿術;TEVER 16 20 37
腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術;EVER 16 15 10
人工心肺施行症例 90 89 100

血液浄化業務

dialysis 透析室(3床)、ICU(1床)で入院患者さんに対する維持透析を始め、急性期疾患に対する持続的血液透析濾過やエンドトキシン吸着療法、プライミング、脱血、回収や血圧測定をはじめとした透析治療補助のほか、透析関連機器全般(水処理装置、患者監視装置等)の操作、保守・管理業務に携わっています。
 腎不全に対する血液透析以外にも、特殊血液浄化療法(LCAP、DFPP、LDL吸着療法、末梢血幹細胞採取、腹水濃縮・還元等)も行っています。

●当院血液浄化療法件数
血液浄化療法 平成24年度 平成25年度 平成26年度
血液透析(濾過) HD(F) 142 247 317
持続的血液透析(濾過) CHD(F) 220 226 118
単純血漿交換 PE 40 42 44
二重濾過血漿交換 DFPP 10 12 1
エンドトキシン吸着;PMX-DHP 14 20 13
活性炭吸着;DHP 1 0 0
白血球除去;LCAP 10 0 0
顆粒球除去;GCAP 10 6 0
末梢血幹細胞採取;PBSCH 16 18 13

心臓カテーテル・EPS(電気生理学的検査)・アブレーション業務

me-3 心臓カテーテル室では、臨床工学技士が、循環器科医師、看護師、診療放射線技師と協力して冠動脈および不整脈の検査・治療を行っています。検査・治療中の心電図や血圧等のバイタルサインモニタの管理、IVUS(血管内エコー)操作、IABPやPCPSなどの補助循環装置の操作や保守管理を行っています。
 カテーテルアブレーションでは高周波発生装置や心腔内三次元立体画像診断装置等の操作、ペースメーカ・ICD・CRT-D植込みではアナライザ、プログラマの操作を行っています。

● 当院心臓カテーテル件数
カテーテル治療 平成24年度 平成25年度 平成26年度
冠動脈インターベンション;PCI 420 461 505
末梢血管インターベンション;PPI 117 154 220
血管内超音波診断;IVUS   317 415
● 当院不整脈検査・治療件数
不整脈検査・治療 平成24年度 平成25年度 平成26年度
電気生理学的検査;EPS 170 212 239
心筋焼灼術;アブレーション 130 162 214

ペースメーカ業務

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 当課では、ペースメーカやICD(植込み型除細動器)、CRT(心臓再同期療法)、植込み型心電用データレコーダ等の植込手術に立ち会い、専用の機械を使用しデータの測定や、プログラム操作などを行っています。ペースメーカ植込み患者さんが手術される際には、手術の立ち会い業務も行っています。
 また、毎週火・木曜日の週2回、循環器医師とペースメーカ外来を行っており、ペースメーカのデータ測定や電池残量などを確認して、設定条件が適切であるか、作動不全の有無などの確認を行っています。

● 当院不整脈デバイス植込み件数
不整脈デバイス植込み 平成24年度 平成25年度 平成26年度
ペースメーカ 73 49 93
植込み型除細動器;ICD 11 8 16
心臓再同期療法ペースメーカ;CRT-P 5 3 6
除細動機能付心臓再同期ペースメーカ;CRT-D 9 11 14
植込型ECG記録器     4

医療機器管理業務

kikikanri 院内で使用されている医療機器の点検や修理等を行い、常に安全に使用できるように日々業務しています。定期的な点検のほか、病棟から報告された異常時の点検や修理を行っています。また、メンテナンスされた医療機器を使ってもらうことにより、安全な医療が提供できるように心がけています。管理している医療機器としては、人工呼吸器、輸液、シリンジポンプ、ベッドサイドモニタなどがあります。
 また、適切な医療機器の操作を促進するため、医師・看護師を始めとする幅広い職員に対する研修や独自の医療機器マニュアルの作成等を行っています。

院内で臨床工学技士が関わる業務

  • 医療安全推進室兼務
  • 教育・研修推進室兼務
  • MSM委員会
  • 医療機器安全部会