臨床研修管理委員長のメッセージ
臨床研修の2年間は,医師としてのキャリアのなかで極めて重要な時期です.研修を通して知識を吸収し,技術を習得するとともに,医師としての人格を育み,自らの医師像を形作っていきます.また,多くの研修医がこの時期に自分の志望する診療科を決めることになります.人生を大きく左右する時期だからこそ,どの病院で研修するか,だれに指導してもらうか,そして,どんな仲間と過ごすか,を選択することが難しいのだと思います.
当院では,31ある内科系・外科系診療科のローテートや高度救命救急センターでの研修を通して「基本的な診療能力」を身につけることを目指します.地元関西だけでなく,全国の大学から集まった研修医が切磋琢磨しているのも当院の特長の一つです.ローテート中には,かつて当院の研修医だった指導医に出会うこともあるでしょう.その姿は,未来のあなたたちの姿です.
臨床研修管理委員長 永金義成
京都第二赤十字病院は、明治45年に開設された日本赤十字社京都支部常設救護所に始まり、大正15年に日本赤十字社京都支部療院として発足しました。それ以後、90年以上、当院は地域の急性期病院として発展してきました。当院は京都御所の約300m西側という京都の中心に位置しており、周囲には多くの名所旧跡がある大変良い環境にある病院です。
当院は地域がん診療連携拠点病院であり、また三次救急まで受け入れ可能な救命救急センターを有しているため、研修医にとっては数多くの症例を学ぶことが可能です。当院における歯科医師臨床研修プログラムは2年間となっており、1年目は歯科口腔外科において歯科医師としての基本知識、基本手技の習得を行い、2年目からは麻酔科研修、救命救急センターでの研修も取り入れ、他領域の診療科の疾患についても理解することを目的としております。歯科医師臨床研修医は1名ですが、医科臨床研修医は約20名おり、同じ研修医室で研修内容は異なりますが、同期の研修医として研修生活を送ることができます。近年、周術期の口腔管理の必要性が広く認識されるようになり、歯科医師は今後ますます、他領域の診療科との連携を求められるようになると考えられます。当科での歯科医師臨床研修は今後、社会で求められる多くの疾患に対応でき、他の診療科やメディカルスタッフとも連携し患者さんへの対応ができる歯科医師を育てることを目標としております。
歯科臨床研修管理委員長 西川正典