科の紹介
当院手術室では、1歳未満の小児から100歳を超える高齢の方まで幅広い年齢層の患者さんの外科系手術が行われています。小さな手術から10時間を超える長時間に及ぶ大きな手術まであり、予定手術および24時間365日の体制の緊急手術を合わせて年間6500件ほど手術が行われています。そのうち約4300件を麻酔科で麻酔や全身管理の担当をしています。また、当院は高度救命救急センター指定施設でもあり、熱傷や重症外傷といった特殊な手術にも対応しています。
麻酔科で行う麻酔の種類として、①全身麻酔(鎮静を含む)、②硬膜外麻酔、③脊髄くも膜下麻酔(いわゆる下半身麻酔)、④伝達麻酔があります。手術の内容や執刀医の要望もありますが、患者さんの状態や希望に応じて麻酔方法を選択します。①から④のうち一種類のこともあれば、複数の方法を組み合わせて行うこともあります。
人口の高齢化とともに病院に受診する患者さんの数は増え、それに伴い手術件数も増えています。私たちは同じ人間ですが、ひとりひとりは決して同じではなく、人の数だけ病気の種類、病状や背景はさまざまです。年齢や性別、身長、体重はもちろん、過去の手術歴やその他の既往歴、内服薬、アレルギーなど多岐にわたっています。また、日常生活を支障なくお元気に過ごされている方もいれば、様々なサポートが必要な方もいます。手術を受けられる全ての患者さんに対して、私たちは安全な麻酔を提供しなければなりませんが、全身状態と手術内容によっては合併症や偶発症が起こり得ます。そのため、当院では手術を受ける患者さんには手術前に麻酔科外来を受診していただき、問診、診察と検査結果をもとに全身状態の評価を行い麻酔方法の説明をしています。そして、想定される周術期のリスクについて、患者さんやご家族に対してお互いに納得のできるように丁寧な説明を心がけています。その上で、患者さんが無事に手術を終えることができるように、私たち麻酔科医は常に新しい知識と技術を身につけ、さらに冷静な判断力をもってベストを尽くすよう日々努めています。ただ、実際には麻酔科だけで安全は確保できません。看護師、薬剤師、臨床工学技士、看護助手など、手術室内にはそれぞれの専門知識、技術を持つ職種がいて業務に携わっています。ひとりひとりの患者さんに対して各職種と協力、連携し、一丸となってチーム医療を実践しています。
手術室での麻酔以外にも、手術麻酔の知識と技術を応用し、術後疼痛管理サービスや近年の内科領域での治療の高度化に伴い、内視鏡やカテーテル治療など手術室外での鎮静、麻酔も必要に応じて対応しています。
これまでに手術の経験がある方はご存じかと思いますが、手術というのは自分の力ではどうにもならない、私たち医療者に全てを委ねなければならない世界です。患者のみなさんは、相当な不安や緊張を持ち、さまざまな思いを持って手術に向かわれます。人生をかけて手術に臨まれる患者さんの気持ちを受け止め、無事に退院され日常生活に戻ることができるように、一層努力し、当院で手術を受けて良かったと思われる麻酔をしていきたいと思います。
スタッフ紹介
第1麻酔科部長
日本専門医機構 麻酔科専門医
日本麻酔科学会 認定医・指導医
日本集中治療医学会 専門医
日本救急医学会 救急科専門医
日本急性血液浄化学会 認定指導医
日本専門医機構 麻酔科専門医
日本麻酔科学会 認定医・指導医
日本専門医機構 麻酔科専門医
日本麻酔科学会 認定医・指導医
日本専門医機構 麻酔科専門医
日本麻酔科学会 認定医
日本専門医機構 麻酔科専門医
日本麻酔科学会 認定医
日本専門医機構 麻酔科専門医
日本麻酔科学会 認定医
日本周術期経食道心エコー認定試験(JB-POT)合格
日本専門医機構 麻酔科専門医
日本周術期経食道心エコー認定試験(JB-POT)合格
診療実績
症例数・治療実績
| 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|---|
| 総手術件数 | 6,188 | 6,383 | 6,347 | 6,474 |
| 麻酔科管理件数 | 3,918 | 4,285 | 4,210 | 4,335 |
手術部位別件数
| 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|---|
| 総数 | 3,918 | 4,285 | 4,210 | 4,335 |
| 小児 | 60 | 47 | 49 | 30 |
| 帝王切開 | 65 | 70 | 45 | 43 |
| 心臓血管外科 | 113 | 95 | 108 | 138 |
| 胸部外科 | 206 | 211 | 178 | 188 |
| 脳外科 | 109 | 115 | 100 | 79 |
医療関係者の方へ
最近では複数の合併症を有する患者さんや御高齢の患者さんの手術適応も拡大され、当科においても充分な合併症対策を講じるとともに、患者さんやご家族とも充分に話し合いをさせていただき、麻酔管理について患者さんとご家族、主治医(外科医)、麻酔科医がそれぞれの立場からおたがいに納得の出来る周術期管理を行なえるよう努力しています。貴院から御紹介いただきました患者さんにつきましても万全の備えをもって対応しています。貴院より当院へ患者さんを御紹介の際には,ご処方の薬剤やアレルギーの既往等、より多くの情報のご提供を、また緊急手術に際しましてはより正確な診療情報を得るためのご協力をお願いいたします。当院は京都府立医科大学麻酔科専門医研修プログラムの基幹研修施設に位置付けられています。加えて、福井大学と麻酔科専門医研修交流プログラムを策定しました。
患者さんのご紹介について
患者さんをご紹介いただく際は、お手数ですが紹介状のご協力をお願いします。