アイソトープ検査は核医学検査やRI検査とも呼ばれ、微量な放射線を出す放射性物質(ラジオアイソトープ)を体内に投与し、臓器や体内組織などに集まる様子を外側から特殊なカメラで画像化します。
CT検査やMRI検査などは精度が良い形態的な情報を得ることが出来るのに対し、アイソトープ検査では血流や代謝などの機能的な変化を画像情報として得ることが出来ます。SPECT(スペクト)検査により目的とした臓器への放射性物質の分布を3次元的に撮像し断層画像として出力できます。当院では、骨シンチ、心筋シンチ、脳血流シンチなどが可能です。
以下の場合は、申し訳ありませんが対応できません。
- 小学生以下の患者さん
- 脳血流ARG定量、脳血流ダイアモックス負荷、脳室脳槽(脊髄腔)
- PET検査
脳血流シンチグラフィー
脳の血流状態を画像化して、脳の機能異常を診るために行われます。脳梗塞や認知症の早期発見や脳梗塞における治療の適応、治療効果の判定などに有用です。検査時間は1時間程度で、特に検査前の処置は必要ありません。(図1脳血流シンチ画像)
得られた脳血流画像を標準脳の形態に変換し統計学的な手法を用いて解析を行うソフトを使用することで、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症など認知症の早期診断や病型診断に役立っています。(図2統計学的解析ソフト)

患者さんの検査結果

心筋血流シンチグラフィー
血液が心筋各部位へ正常に流れているかを診る検査です。心筋梗塞や狭心症などの早期発見や治療経過を知るのに有用です。
当院で稼働しているD-SPECT装置は検出器に半導体を使った心臓専用ガンマカメラで、京都府内では当院が初めての導入です。(写真3)
従来のガンマカメラと比べ感度・分解能が向上しています。感度が向上することで20~30分程度必要だった撮影時間が5~10分に短縮されました。また分解能が向上することで画像がより鮮明で良質な画像を得ることができるようになりました。(図4)
従来は回転していた検出器は固定され、両手を拳上し仰臥位で行っていた撮影が自然に座った姿勢で行えます。患者さんには安全でリラックスして検査を受けていただけます。


骨シンチグラフィー
腫瘍の骨への転移や骨の炎症、X線では写らない骨折の診断に有用です。
検査は薬を注射し、3~4時間後に撮影を行います。検査時間は30分~1時間程度です。(図5)
