部の紹介
薬剤部理念
「正確・迅速・良質・親切・判りやすい」調剤を目標に常に薬剤師としての資質の向上を図り、医薬品の適正管理と適正使用を通して、患者さんの健康に寄与できるよう努めます。
医療安全に向けては、無限の努力をします。
薬剤部長
野口 裕介

副部長
岡橋 孝侍

スタッフ
- 薬剤師 61名
- 薬剤技能補助者 11名
薬剤部組織図

施設認定
- 一般社団法人 日本医療薬学会 認定薬剤師研修施設
- 一般社団法人 日本医療薬学会 薬物療法専門薬剤師研修施設
- 一般社団法人 日本医療薬学会 がん専門薬剤師研修施設
- 一般社団法人 日本医療薬学会 地域薬学ケア専門薬剤師研修施設
- 一般社団法人 日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師研修事業暫定研修施設
- 一般社団法人 日本臨床栄養代謝学会 NST専門療法士認定教育施設
- 一般社団法人 日本緩和医療薬学会 緩和医療専門薬剤師研修施設
資格・認定
- 日病薬病院薬学認定薬剤師 30名
- 日本医療薬学会 医療薬学指導薬剤師 3名
- 日本医療薬学会 医療薬学専門薬剤師 6名
- 日本医療薬学会 薬物療法指導薬剤師 1名
- 日本薬剤師会 JPALS認定薬剤師 1名
- 日本薬剤師研修センター 小児薬物療法認定薬剤師 1名
- 日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 7名
- 日本医療薬学会 がん専門薬剤師 1名
- 日本病院薬剤師会 がん薬物療法専門薬剤師 1名
- 日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 3名
- 日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師 6名
- 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 3名
- 日本病院薬剤師会 感染制御専門薬剤師 1名
- 日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師 1名
- 日本緩和医療薬学会 緩和医療暫定指導薬剤師 1名
- 日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師 1名
- 日本臨床栄養代謝学会 栄養サポートチーム(NST)専門療法士 6名
- 日本臨床栄養代謝学会 栄養治療専門療法士 1名
- 京都府災害薬事コーディネーター 1名
- 厚生労働省 日本DMAT隊員 1名
- 日赤災害医療コーディネートスタッフ 3名
- 日本救急医学会 認定ICLS・BLSコースインストラクター 2名
- 日本災害医学会 BHELPインストラクター 1名
- 日本災害医学会 PhDLSインストラクター 1名
- 日本災害医学会 災害医療ロジスティクス専門家 1名
- 日本臨床救急医学会 救急認定薬剤師 1名
- MOS Access Expert 1名
- MOS Excel Expert 1名
- 基本情報技術者試験合格 1名
- 情報セキュリティマネジメント試験合格 1名
- 日本医療情報学会 医療情報技師(初級) 3名
- 京都糖尿病療養指導士 1名
- 糖尿病療養指導士認定機構 糖尿病療養指導士 1名
- 日本アンチ・ドーピング機構(JADA) スポーツファーマシスト 1名
- 日本骨粗鬆症学会 骨粗鬆症マネージャー 1名
- 日本循環器学会 心不全療養指導士 1名
- 日本腎臓学会 腎臓病療養指導士 1名
- 日本脳卒中学会 脳卒中療養相談士 2名
- 日本麻酔科学会 術後疼痛管理研修修了 3名
業績
各課の紹介
調剤課
電子カルテによる処方に基づき、錠剤分包機や散薬分包機、バーコードを活用したシステム等の様々な調剤機器を導入し、内服薬・外用薬の処方監査・調剤を行っています。
配薬カート
入院患者さんへの内服薬の配薬について、持参薬との重複や飲み合わせ、休薬や再開の指示が守られているか、処方もれや誤りがないか等をチェックするために配薬カートを導入し、病棟看護師と協働して医療安全の質の向上に努めています。配薬カートは、薬剤部配薬調剤室において薬剤師がセットを行っています。

注射調剤課
内服薬や注射薬との重複・飲み合わせ等の他、用量・点滴速度・注射方法・配合変化等をチェックしています。2台のアンプルディスペンサーやバーコードを活用したシステムを導入し、1施用ごとに調剤しています。
製剤課
市販されていない特殊な製剤など、医師等から依頼があれば、院内において厳重な審査を行い、安全性を十分に確認したうえで特殊製剤を病院独自に調製しています。
化学療法における注射剤の無菌調製
当院は地域がん診療連携拠点病院に指定され、薬剤師が外来化学療法室や病棟と連携しながら、外来および入院患者さん向けに抗がん剤の注射薬を無菌的に調製しています。調製に際して、薬の量、投与間隔、副作用等をチェックし、医療安全と質の向上に努めています。
高カロリー輸液等の無菌調製
手術後等、経口・経腸摂取不能な患者さんに十分な量のカロリー・栄養素・ビタミン類・電解質・微量元素等を経中心静脈的に投与する治療法があります。高カロリーであるがゆえに、細菌にとっては絶好の培地になるため、クリーンルームという無菌室内で厳密な操作により混合をしています。このことは、院内感染の予防にもつながります。

医薬品安全管理課
「安全で質の高い医療」を提供するためには「安全で質の高いお薬」を「正しく使う」必要があります。そのために①医薬品の適正な管理、②医薬品を安全に使用するための薬剤情報システムの管理を行っています。
適正な医薬品管理と供給
標準から最新治療までを円滑かつ安全に行えるよう配慮した在庫管理をしています。医薬品の供給に不安が生じた際も、代替薬を含めて治療に必要な薬剤の確保に努めています。また、中毒の治療に必要な解毒剤の備蓄や、DMAT指定医療機関、災害救護基幹医療施設としての役割を十分に果たすため、災害救護用医薬品(日本赤十字社指定)も保有しています。これにより、迅速に災害医療現場に医薬品を供給する体制を整えています。
薬剤情報システムの管理と利活用
近年、医師による処方、薬剤師による調剤、そして患者さんにお薬が投与されるまでの全ての過程で安全に実施できるようシステム化が進んでいます。例えば処方時に薬剤の誤選択や過量処方がされにくいような仕組み作りに努めています。また、特に注意を要する注射薬については、医師による処方時だけでなく投与実施する看護師にも必要な情報が表示されるよう工夫しています。日々更新される情報を収集・利用し医薬品マスタの管理をしています。
医薬品情報管理課
薬剤情報の収集・加工・発信
医薬品に関する最新情報を集め、評価し、データベースとして整備することで、医療従事者や患者さんに役立つ形に加工・発信しています。
血中濃度の解析
お薬が血液中にどれくらいの量があるかを測定し、適正な血中濃度を維持できるように解析を行います。特に、お薬の効果が出る量と中毒を起こす量が近いものは注意が必要です。患者さんごとに個人差があり、同じ量を服用しても血中濃度が異なるため、文献などから得た情報を基に中毒を防ぎながら有効性を高める工夫をしています。
フォーミュラリの作成・管理
フォーミュラリとは、医薬品の有効性・安全性・経済性・汎用性の情報を踏まえ、医師・薬剤師・その他医療従事者が協力して作成・標準化している推奨リストです。医療の質の向上や医療費の削減に役立てるために活用されます。
地域連携指導管理課
超高齢社会に伴い、地域医療・介護連携の重要性が増し、地域包括ケアシステムの構築が推進されています。入院から退院、在宅へ至るまで、より安全な薬物療法を提供するために、情報提供・共有を行っています。
その一環として、入院・退院時および転院時などのケア移行の場面において、薬物治療を切れ目なく行うための薬剤情報提供として、医療施設へ薬剤サマリーを利用した情報提供を実施しています。
また、院外処方箋には、臨床検査値の記載、ならびにトレーシングレポート機能を有した連絡欄を設け、保険薬局での薬物療法の有効性や安全性が担保されるようにしています。さらに、服薬情報提供書(トレーシングレポート)、自己注射・吸入チェックシート、抗がん薬や鎮痛薬、心不全治療薬などのフォローアップシートを利用し、保険薬局と連携した取り組みも実施しています。
薬剤指導管理課
服薬指導
入院中に「何のためにお薬を飲んでいるの?」、「このお薬はどんな効き目があるの?」等の疑問を持ったり不安になった事はありませんか?薬剤師が患者さんのベッドサイドまで訪れ、お薬に関わる相談や説明・指導をしています。また、患者さんに適した薬物治療が行えるよう、医師・看護師等に情報を提供しています。そして、安心して治療が受けられ、一日も早く元気に退院されることを願っています。
病棟薬剤業務
全病棟に専任薬剤師を配置し、服薬・投与状況の確認、処方内容の確認、患者状況の把握と処方提案、患者さんへの指導、副作用のモニタリング、退院時指導等を行なっています。また、病棟における麻薬や向精神薬・ハイリスク薬を含む医薬品の適正な保管・管理や、医師・病棟スタッフへの医薬品に関する情報提供や医師や看護師からの質問に対し、迅速に対応できる体制も整えています。さらに、医師の回診やカンファレンスに参加し、治療方針や患者状態等の情報を共有して、他職種と連携しています。
救急外来
2021年4月から薬剤師が平日日勤帯の救急外来に常駐しています。救急外来では、救命処置や重症患者に対応するため、多職種が連携し、迅速に最良の医療を提供する必要があります。薬剤師は、薬歴情報の収集、医薬品の指示確認・調製、処方支援、定数配置薬の管理などを行い、救急医療の質の向上、医療安全の確保、患者の転帰改善に努めています。そして、救急外来における薬剤師業務の標準化およびエビデンス創出を目指しています。また、学生に対する救急外来実習、薬剤師に対する急変対応研修など、教育にも積極的に取り組んでいます。

手術室業務
2024年10月から、薬剤師が平日日勤帯に手術室の清潔エリアへ常駐しています。クリーンベンチを用いたPCAポンプの調製や、緊急手術への対応を通じて、医師や看護師の負担軽減や手術間隔の短縮に貢献しています。また、患者の術前・術中・術後の状態を把握することで、抗菌薬の適正使用の推進、鎮痛薬の投与量および投与間隔の適正化など、医療安全の向上にも大きく寄与していると考えています。

アンギオ室
2025年4月から薬剤師が平日日勤帯のアンギオ室に常駐しています。アンギオ室では心臓血管カテーテル治療や脳血管内治療が行われ、多種多様な薬剤が使用されます。薬剤師は術前から患者さんの常用薬と造影剤をはじめとする術中の使用薬剤との相互作用の確認を行っています。さらに各手技で使用する薬剤をセット化して管理することや術中の使用薬剤の調製を行い、チームの一員として安全な治療に務めています。


薬剤師外来
外来患者さんの薬物療法の質と医療安全の向上を推進することを目的に開設されました。インスリン等の自己注射やデバイスを用いた吸入指導をはじめ、内服抗がん剤や医療用麻薬を使用されている患者さんにお薬の効果や服用方法、副作用や生活上の注意等の説明を行ったり、服薬管理の向上、副作用対策、処方内容(投与量や相互作用等)を医師に情報提供したりしています。副作用に伴う“つらさ”を軽減し、安心して薬物療法を継続し、クオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)の向上に尽力しています。
- 場所:入退院支援センター向い(B棟北側出入口入って左)
- 時間:平日(土曜・日曜・祝日,休診日を除く)
AM8:30~PM5:00 ※医師からの予約制となります。

お薬サポートセンター
業務の均一化と効率化を目的とし、入院前の術前中止薬スクリーニングと入院時の服薬状況等の確認や持参薬鑑別を行い薬学的管理と医療安全の推進に取り組んでいます。
術前中止薬スクリーニング
手術や検査の前には出血を防止するために一時的に服用を中止していただく薬(例えばワーファリンやバイアスピリン等)やサプリメント(例えばEPAやDHA等)があります。予定手術の延期・中止を回避するためにも、入院前に患者さんのお薬を見せていただき、抗血小板薬や抗凝固薬等の有無を調べます。休薬が必要なお薬があれば医師に指示を確認したうえで患者さんに説明することで安全に手術が実施できるようにしています。

入院患者さんの持参薬確認
入院時に患者さんが今まで使用されていたお薬を持参していただき、その内容(お薬の種類、規格単位、用法用量等)をすべて薬剤部で確認しています。患者さんとの面談の際には、服用状況はどうか?効果は出ているか?副作用等困った事はないか?等もお聞きしています。持参薬鑑別は、治療を進めていく中で一緒に使用してはいけないお薬や一時的に休まなければならないお薬、また当院で扱っていない薬の代替薬の情報提供や服薬計画の提案のためにも重要です。

お薬の相談室
お薬に対して疑問や不安をお持ちの方は、当院受診患者さんをはじめ、どなたでもどうぞ当相談室をご利用ください。豊富な経験と十分な知識を持つ薬剤師が応対させていただきます。
- 場所:B棟地下1階 お薬のお渡し口のとなり
- 利用時間:平日(土曜・日曜・祝日,休診日を除く)
AM 8:30~PM 5:00
正確・適切な説明のためにもご相談の際には、ご使用中のお薬を全てお持ちになってお越しください。なお、電話での相談は不適切な回答となる恐れがありますのでご遠慮ください。

臨床研究支援・治験管理課
病気の治療のために新しい薬や医療機器を開発し、世の中に出すために必要な臨床試験を治験と言います。また、治験とは異なり、すでに承認された薬や医療機器を使って、新しい治療法や病気の原因を調べたりする等、医師等が自分で計画して実施する研究を総称して臨床研究と言います。これらが倫理性・科学的合理性・安全性に十分配慮し、法律に定められた手順に従って実施されるよう、様々な業務を円滑に運営し、協力して下さる患者さんの不安・負担の軽減に努めています。
その他の取り組み
災害支援
赤十字救護班
日本赤十字社の重要な事業として、「国内災害救護」があります。当院では大規模災害や大事故に備えて救護班6班を編成しており、1班に1人の薬剤師が配置されています。 薬剤師は、医薬品の供給、調剤、服薬指導、処方支援、公衆衛生活動などの医療支援を行うことはもちろん、被災地における「こころのケア」も重要な役割です。赤十字では、災害救護に関する訓練や研修が非常に充実しており、災害時に活躍できる薬剤師を目指すのに良い環境です。

DMAT(Disaster Medical Assistance Team:災害医療派遣チーム)
DMATとは、災害の発生直後の急性期(概ね48時間以内)から活動が開始できる機動性を持った、専門的な研修・訓練を受けた医療チームです。当院は、京都府からDMAT指定医療機関の指定を受けており、薬剤部にも日本DMAT隊員が在籍しています。薬剤師は、業務調整員としてDMAT活動に必要な通信、移動手段、医薬品、生活手段などの確保を担います。また、各種防災訓練、他機関(消防、警察、自衛隊など)との訓練、研修会に参加し、技能維持に務めています。
薬剤部内での活動
部内の災害対応マニュアルやアクションカードを整備し、大規模災害や局所災害の発災直後から薬剤師が災害医療に携わる体制をとっています。災害に関する各種研修会(PhDLS、MIMMSなど)に積極的に参加し、災害対応能力の向上に努めています。また、地域の医療機関、薬局、医薬品卸、大学などと災害医療に関する研修会を行い、平時から「顔の見える関係づくり」にも力を入れています。薬剤師は災害医療に必要不可欠な存在であり、災害に強い薬剤師をひとりでも多く養成することが責務だと考えています。
薬学生病院長期実務実習
大学で学んだ知識・技能・態度を基に、臨床現場での実践的な対応能力を身につける参加・体験型の実習を行っています。大学-病院-保険薬局の連携を図りながら一貫した実習により、社会的ニーズに貢献できる薬剤師の育成に取り組んでいます。

業務実績
2024年度実績一覧
| 院外処方箋発行率 | 95.7% |
|---|---|
| 高カロリー輸液無菌調製件数 | 143件/月 |
| 抗がん剤無菌調製件数 | 807件/月 |
| がん患者指導管理料ハ | 665件/月 |
| 薬剤管理指導件数 | 2,185件/月 |
| 持参薬鑑別件数 | 1,435件/月 |
| 術前中止薬スクリーニング件数 | 663件/月 |
| 薬物血中濃度解析件数 | 285件/月 |
| 連携充実加算 | 151件/月 |
| がん薬物療法体制充実加算 | 25件/月 |