診療科・部門・センター
医療技術部 臨床工学課

理念

  • 医療人として知識と技術の研鑽を図り、医療に貢献する
  • 他部門との連携を密にし、安全なME機器運用に努める

課の紹介

現在23名の臨床工学技士が在籍。「人工心肺」「血液浄化」「心血管カテーテル」等の専門業務から、院内全体の医療危機管理までを一手に担っています。

生命維持装置が必要となる緊急時には、宿日直体制により昼夜問わず迅速に対応し、患者さんの命を守る環境を常に整えています。また後進の育成にも注力し、技術の継承と質の向上に努めています。赤十字病院として、災害時の医療支援活動にも協力しています。

専門・認定資格取得状況(取得資格名2024年度 取得者数)
  • 体外循環認定士 4名
  • 呼吸療法認定士 3名
  • 透析技術認定士 3名
  • 第1種ME技術者 1名
  • 第2種ME技術者 22名
  • 不整脈治療専門臨床工学技士 1名
  • ITE心血管インターベンション技師 3名
  • 植込み型心臓デバイス認定士 1名
  • 救護班 1名
  • ICLS受講済 4名
  • 心電図検定1級 2名
  • 心電図検定2級 4名
  • 第2種滅菌技士 1名
  • 臨床実習指導者講習済 1名
  • 京都DMAT隊員 1名

業務内容

人工心肺業務

心臓血管外科手術業務

心臓血管手術では、医師とコ・メディカルスタッフ(臨床工学技士、看護師)が一体となり心臓・大血管疾患の治療をしています。臨床工学技士の役割は人工心肺装置、IABP装置(大動脈内バルーンパンビング)、ECMO(補助循環装置)、IMPELLA(補助循環用ポンプカテーテル)、自己血回収装置、胸腔鏡手術時の内視鏡接続などの操作・管理です。

また、経皮的ステントグラフト内挿術も行っており、X線外科用イメージ装置(Cアーム)の操作補助や物品出しなども行っています。

人工心肺

人工心肺装置とは人工の心臓と肺を用いて、血液の循環と酸素加による呼吸の補助、ガス交換や電解質の調整による代謝機能を代行する生命維持管理装置になります。

開心術では、心臓を一時的に停止させる必要があり、ただ単に心臓を止めてしまうと生命の維持ができなくなるので『人工心肺装置』を体と接続し心臓が停止したまま手術が行える状態にします。また、心臓内に血液があると手技の妨げになるので、人工心肺回路内に血液を貯血することで術野の確保も担っています。

手術室業務

手術室(10室)では、年間 6,000件以上の手術症例があり、手術室看護師と共同で内視鏡、外視鏡、顕微鏡、電気メス、超音波手術器等のセッティングや手術室にある様々な医療機器の点検、トラブル対応を行い手術が円滑かつ安全に行われる為のサポートをしています。 

また、整形外科や産婦人科等の手術で出血量が多く予想される時には術中自己血回収装置、脳外科・整形外科・耳鼻科ではナビゲーションシステムのセッティング・術中操作を行っています。

2022年3月よりda Vinci手術が開始され、臨床工学技士が機器のセッティングや手術支援を行っています。

2024年1月からは一部診療科のda Vinci症例の清潔介助業務、2025年6月からは手術室看護業務のタスクシェアとして、耳鼻科ナビゲーション症例における看護業務の一部をナビサブ業務と称して始めています。

臨床医工学技士としてはもちろん、業務範囲追加に伴うタスクシェアにも尽力し、業務の安全性や効率の向上に努めています。

心臓カテーテル業務

心臓、末梢血管を診断、治療するカテーテル検査は、循環器内科医、看護師、薬剤師、放射線技師、臨床工学技士でチームを組み(Innovation Team)、多職種で協力連携しながら業務を行っています。臨床工学技士の業務として循環動態の監視、血管治療の標準となっている各種診断装置(IVUS(血管内超音波)、OCT(光干渉断層法)、FFR(冠血流予備量比)など)の操作、Rotablator、DIAMONDBACK、IVLなどの特殊治療装置の操作になります。また、循環動態が不安定であれば心臓機能を補助する補助循環装置IABP(大動脈バルーンパンピング)、PCPS(経皮的心肺補助装置)、IMPELLA(補助循環用ポンプカテーテル)や体外式ペースメーカを使用し、それらを臨床工学技士が操作・管理しています。

ACS(急性冠症候群)における緊急カテーテル検査、治療に対しては、24時間365日全症例において臨床工学技士が対応し、迅速で安全な治療に貢献しています。

当院のアンギオ室は最新の設備が揃っており、最新の治療を学ぶことがきます。また学会発表も積極的に行っており、成長する環境を整えています。

カテーテルアブレーション(ABL)業務 

頻脈性不整脈に対するABL業務は医師、看護師、薬剤師、放射線技師、臨床工学技士がチームとなり治療を行っています。臨床工学技士の業務として、電気生理検査記録解析装置(EP RECORDING SYSTEM)や心臓電気刺激装置(Cardiac Stimulator)、高周波発生装置、3D Mapping Systemなどの装置を操作しています。また心房細動に対する最新治療機器パルスフィールドアブレーション(PFA)を導入しており、手術時間の短縮や放射線被ばく量の軽減も図っています。

植込みデバイス業務

徐脈性不整脈や致死性不整脈に対する、心臓植込み型電気的デバイス(CIEDs)植込み手術の立会いを行い、手術後の定期的フォローアップを行っています。CIEDs植込み後も適切な設定を行うためペースメーカ外来での調整や、各社遠隔モニタリングでの管理を行っており、イベントの早期発見・早期治療に役立てています。また、各社プログラマーを常備しているため、緊急CIEDsチェックも行っています。

血液浄化業務

高度急性期の最前線の『命を守るエンジニア』

地域医療の『最後の砦』である当院の血液浄化センターには、臨床工学技士がプロフェッショナルとして輝けるダイナミックなフィールドがあります。

私たちは、高度救急救命センターやICUにおける急性血液浄化療法(CHDF)、各種アフェレーシス療法、造血幹細胞移植関連業務など、高度な医療機器操作を通じて重症患者さんの治療に深く関わっています。医師や看護師と緊密に連携し、医学的知識と医療機器を駆使して治療戦略を支える『チーム医療の実践』こそが、当院の最大の強みです。

一刻を争う現場だからこそ、得られる経験値があります。

充実した教育体制と資格取得や学術学会への参加支援のもと、ジェネラリストとしてもスペシャリストとしても活躍できます。『自分の技術で救える命がある』、その実感を糧に、日々業務に就いています。

医療機器管理業務

院内で使用している医療機器の中央管理を行い、安全に使用できるよう日常点検を行っています。定期点検のほか、異常時の緊急点検、院内修理にも対応しています。メンテナンスされた医療機器を臨床で使用してもらうことで、安全な医療の提供に努めています。現在管理している医療機器としては、人工呼吸器、輸液、シリンジポンプ、ベッドサイドモニタ、フットポンプ、低圧持続吸引器などがあります。また中央管理している医療機器に関して月1回定期勉強会を開催し、スタッフの知識向上および適正使用の推進に貢献しています。

平日は病棟ラウンドを行い、人工呼吸器およびテレメーターの適正使用の確認を実施しています。ラウンドを通じて現場スタッフと情報共有を行い、安全な医療の提供に寄与しています。また課内で「病棟チーム」を編成し、医療機器に関する課題を明確化し改善しています。病棟における医療機器使用方法の統一化を図り、より安全な医療の実現に貢献しています。

内視鏡関連業務 

検査・治療が円滑かつ安全におこなわれるよう、内視鏡関連機器の点検業務を行っています。スコープの画質や弯曲操作の確認等の動作点検を行い、故障を未然に防ぎます。

臨床工学技士が関わる委員会業務

  • MSM委員会
  • 呼吸ケアチーム
  • 医療安全推進室
  • 教育研修推進室
  • 業務安全支援室
  • アンギオ室運営委員会
  • 手術室運営委員会
  • 医療機器安全管理委員会
  • 医療ガス安全管理委員会
  • 災害救護対策委員会
  • 救命救急センター運営委員会
  • 内視鏡センター運営委員会
  • ICC[院内感染対策委員会]
  • 職種間役割分担委員会
  • 臨床研修チーム[研修医教育・指導等]
  • 疼痛管理チーム
  • SM[Safety Manager]会議
  • 細胞移植チーム
  • TQMセンター準備委員会
  • 地域交流推進委員会
  • 診療室支援推進室

学会関連実績

2021年度実績2022年度実績2023年度実績2024年度実績
循環器虚血関連論文1*********
学会発表2237
ポスター発表******2***
研究会発表5***11
座長******11
循環器不整脈関連学会発表21******
ポスター発表***11***
日赤学会関連論文******1***
学会発表***212
ポスター発表***12***
医療機器関連学会発表******1***