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血液浄化センター

透析室[血液浄化部門]

平成12年1月に透析室を開設し、3床からのスタートでしたが、平成28年4月に6床(緊急時7床)へと増床し、入院患者さん向けに透析及び特殊血液浄化を開始しています(維持透析は行っておりません)。平成27年7月より顆粒球除去療法(G-CAP)においては、外来での治療を開始し、通院での治療が可能となりました。

主な血液浄化療法の種類

血液透析(濾過)

  • 血液透析・ろ過(HD、HDF)
    透析導入の患者さんや手術等各科に治療目的で入院される維持透析患者さん、急性腎障害の患者さんに対して当院で血液透析を行っています。透析をはじめて導入される場合にはご不安も大きいと思いますが、丁寧に説明させていただきますのでご安心ください。当院では外来維持透析は行っておりません。

特殊血液浄化

  • 顆粒球除去療法(GCAP)
    潰瘍性大腸炎、クローン病など
  • 血漿交換療法(PE)、二重ろ過血漿交換療法(DFPP)
    急性肝不全、自己免疫疾患など
  • 血漿吸着(PP)、LDL吸着
    自己免疫疾患、難治性高コレステロール血症など
  • 腹水ろ過濃縮再静注法(CART)
    難治性胸水・腹水症など

その他、救急領域(ICU等)ではエンドトキシン吸着、活性炭吸着、緩徐式持続血液ろ過透析等も病状に合わせて行っております。

特殊血液浄化について

1. 顆粒球除去療法(GCAP)… 活性化した顆粒球を血液中から除去する療法

顆粒球除去療法(GCAP)とは、血液中の活性化した顆粒球や単球を選択的に吸着、除去し、炎症をすみやかに鎮める治療法です。血液を一旦体外に取り出し、フィルターに通して活性化した顆粒球を取り除いた後、再び体内に戻します。潰瘍性大腸炎や関節リウマチ、膿疱性乾癬等の治療に用いられています。詳しい治療法については担当医師にご相談ください。

顆粒球除去療法(GCAP)の治療方法

2. 血漿交換療法 … 病因物質を選択的に除去し、必要な血漿を補う療法

血液中の血漿だけを交換するので血漿交換法と呼ばれます。病因物質を除去するためには、まず血液から血漿成分だけを分離し、その血漿は全て廃棄します。そのままでは体に必要な成分も失うことになるので、代替の血漿成分を浄化した血液とともに戻します(単純血漿交換療法)。肝臓が機能しなくなったときなど、除きたい成分が多数ある場合や、血中の成分を除く方法がほかに見つからない場合にも用いられます。

2-1. 単純血漿交換療法(PE: Plasma Exchange)

体外に取り出した血液を血漿分離膜により、血球成分と血漿成分に分離した後、分離した血漿を全て廃棄し、代わりに新鮮な血漿もしくはアルブミン溶液を補液として補充する治療法です。詳しい治療法については担当医師にご相談ください。

しかし、血漿交換法は体に必要な成分まですべて捨てざるを得ないため、必要なものはなるべく残し、病因関連物質だけを選択的に除去するための方法として、以下の2つの方法が開発され、臨床で用いられています。

単純血漿交換療法(PE)治療イメージ

2-2. 二重濾過血漿交換療法(DEPP: Double Filtration Plasmapheresis)

体外に取り出した血液を血漿分離器により血球成分と血漿成分に分離した後、分離された血漿を血漿成分分離器を用いて病因物質等を分離除去し、アルブミン等の有用なタンパクを患者さんに戻す治療法です。詳しい治療法については担当医師にご相談ください。

二重濾過血漿交換療法(DEPP)治療イメージ

3. 血漿吸着療法(PA: Plasma Adsorption)

体外に取り出した血液を血漿分離膜により血球成分と血漿成分に分離した後、分離された血漿を特定の吸着器に通し、選択的に病因物質を除去する治療法です。詳しい治療法については担当医師にご相談ください。

血漿吸着療法(PA)治療イメージ

LDL吸着療法イメージ

4. 腹水濾過濃縮再静注法(CART)… たまった腹水・胸水から不要な物質を除去して再び体内に戻す療法

がんや肝硬変などによってたまった腹水(または胸水)を濾過濃縮して有用なタンパク成分を回収する治療法です。たまった腹水(または胸水)をバッグに取り出し、その後、濾過器を用いて細菌や癌細胞等を除去した後、濃縮器で除水を行い、アルブミン等の有用な物質を濃縮して再び体内に戻す治療法です。詳しい治療法については担当医師にご相談ください。

スタッフ紹介

塩津 弥生
透析室長
腎臓内科部長兼務
卒業年
H16
専⾨領域
腎臓
透析医療
認定医・専⾨等資格
日本内科学会 総合内科専門医・認定内科医
日本腎臓学会 腎臓専門医・指導医
日本透析医学会 透析専門医・指導医
日本腎代替療法医療専門職推進協会 腎代替療法専門指導士

血液浄化療法実績

2012年2013年2014年2015年2016年2017年
血液透析/血液濾過透析 2992173034699921,258
白血球除去療法181701538129
血漿交換療法11224171424
二重濾過血漿交換療法130160153
LDL アフェレーシス000163316
腹水濾過濃縮再生静注法001535860

資料提供・協力
  • 旭化成メディカル
  • カネカメディックス