全身性エリテマトーデス(SLE)
全身性エリテマトーデス(SLE)は、本来身体を守る働きをする免疫系が自分自身を攻撃してしまい、皮膚、関節、腎臓、脳など様々な臓器に障害を起こす膠原病です。特に、頬部の両側に生じる羽を開いた蝶のような赤い発疹(蝶形紅斑)が全身性エリテマトーデスの特徴的な発疹と言われています。

女性に多い難病
この病気の原因は現在解明されておらず、「難病」に指定されていますが、特に女性に多い病気で、中でも20歳代〜40歳代の女性に多いのが特徴です。
薬物治療
全身性エリテマトーデスの治療は、薬物療法が中心となります。
| 効果 | |
|---|---|
| ステロイド薬 | 強力な抗炎症・免疫抑制効果 |
| 免疫調整剤 | 異常な免疫を正常化 |
| 免疫抑制剤 | 異常な免疫反応を抑える |
| 生物学的製剤 | 特定の分子を標的にする |

症状に応じて複数の薬剤を組み合わせて治療します。近年は生物学的製剤という注射薬が登場し、治療成績が向上しています。
当院での取り組み
全身性エリテマトーデスは、全身のさまざまな臓器に症状が現れる疾患なので、複数の診療科の連携が重要になります。当院では、膠原病内科、腎臓内科、血液内科、神経内科、皮膚科などが連携をとり、迅速な診断と的確な治療を行える環境を整えています。
また、副反応が強いステロイドに頼る治療の脱却を目指しており、発症早期から新しい薬剤を導入することで、副作用を最小限にし患者さんの負担が少なくなるよう努めています。