肝臓の病気と肝硬変や肝臓がんへの進行
ウイルス性肝炎や脂肪性肝障害などによって肝臓に炎症が起こっている状態(慢性肝炎)が続き、肝臓の正常な細胞が線維組織に置き換わる現象(肝線維化)が生じると、肝硬変に進行することが確認されています。
また、肝硬変の状態になると肝臓がんの発生する危険性が高くなり、慎重な経過観察が必要になります。
肝硬変の検査「超音波エラストグラフィー」
肝硬変への進行が疑われる場合などは、針を刺して肝臓の細胞の一部を採取する肝生検が診断に有用とされてきました。
しかし、近年では超音波によって肝線維化の進行度や広がりなどを画像で確認する「超音波エラストグラフィー」が行われるようになりました。
この検査は、身体に針を刺さずに実施できることから、患者さんにとって負担が少なく診断できる検査方法です。
当院では、2024年1月に導入し、これまでウイルス性肝炎、脂肪性肝障害などの疾患をもつ患者さんに実施しています。


肝臓がん等の検査「造影超音波検査」
肝硬変などの疾患をもつ患者さんには、肝臓がんの病変が現れていないか定期的に超音波検査や腫瘍マーカー検査などを実施します。
当院では、造影剤を注射し、超音波で肝臓の状態を確認する造影超音波検査を2009年からこれまで1,000件以上実施し、肝臓がんを含む肝腫瘍の診断を行ってきました。
検査に用いる造影剤はアレルギーの副作用が少なく、また腎臓を通さず肺から呼気とともに排出されるため、腎機能障害などの患者さんにも安全に行うことができます。