病院案内
災害への取り組み

令和6年能登半島地震災害救護活動

当院の災害救護活動

日本赤十字社の救護活動は、国際的にはジュネーブ諸条約、赤十字国際会議の決議に基づき、国内ではそれら諸条約、決議を拠りどころとした「日本赤十字社法及び同定款」に基づいて行われています。また、「災害救助法」において救助への協力義務が規定されており、その具体的な内容については「厚生労働大臣との協定」により取り決めがされています。さらに「災害対策基本法」及び「大規模地震対策特別措置法」では、「指定公共機関」とされています。また、戦時下においては、「国民保護法」により「指定公共機関」として医療救護等を行うことが定められています。

当院は、災害が発生した際、赤十字の医療施設として、被災地へ救護班、DMAT、こころのケア要員等を派遣するとともに、京都が被災地となった時は京都府や消防、地域の医療機関と連携して傷病者の受入れを行います。

救護班の派遣

当院では、日本赤十字社救護規則に基づき、救護班を常時6班編成しています。1班の構成は医師、看護師長、看護師、主事、薬剤師、こころのケア要員となっています。災害時は、日本赤十字社本社、日本赤十字社京都府支部の指揮の下、府内の赤十字施設と連携し、被災地へ救護班を派遣します。派遣に備えて、救護班要員基礎研修、支部管内合同災害救護訓練、日本赤十字社第4ブロック合同災害救護訓練、地域の防災訓練等に参加し、知識と技能の向上を図っています。

救護班派遣(東日本大震災)
派遣実績
災害名派遣期間派遣場所派遣人数
東日本大震災     平成23年3月15日~3月19日宮城県石巻市8名
平成23年3月21日~3月25日福島県会津若松市8名
平成23年4月2日~4月6日福島県会津若松市6名
平成23年4月11日~4月15日福島県会津若松市7名
平成23年4月23日~4月27日福島県会津若松市7名
平成23年5月14日~5月18日岩手県山田町6名
京都府南部豪雨平成24年8月18日宇治市6名
福知山市豪雨水害平成26年8月23日福知山市5名
熊本地震  平成28年4月19日~4月23日熊本県益城町6名
平成28年4月26日~4月30日熊本県南阿蘇9名
平成28年6月27日~7月3日熊本県西原村2名
平成30年7月豪雨平成30年7月15日~7月18日岡山県倉敷市7名

こころのケア班派遣

日本赤十字社では、災害時のこころのケア要員を育成しています。災害時は、医療の提供だけでなく、被災者の方へのこころのケアも必要になります。当院では救護班の構成員にこころのケア要員を加えており、災害の状況により救護班に帯同する場合と単独班として派遣する場合があります。

派遣実績
災害名派遣期間派遣場所派遣人数
東日本大震災平成23年6月15日~6月19日岩手県宮古市2名
 熊本地震平成28年5月3日~5月9日熊本県西原村2名

DMAT派遣

DMATとは、災害の発生直後の急性期に活動が開始できる機動性をもった、専門的な研修訓練を受けた災害派遣医療チームで、医師、看護師、業務調整員で構成されます。当院は京都府からDMAT指定医療機関の指定を受けており、日本DMAT隊員23名、京都DMAT隊員5名、DMATロジスティックチーム隊員1名(令和3年4月1日現在)を有しています。災害発生時は厚生労働省や京都府からの派遣要請を受けて迅速に出動し、被災地において急性期の医療救護活動を行います。派遣に備えて、大規模地震時医療活動訓練、近畿地方DMATブロック訓練、京都DMAT研修等に参加し、知識と技能の向上を図っています。

DMAT派遣(熊本地震)
派遣実績
災害名派遣期間派遣場所派遣人数
熊本地震平成28年4月16日~4月19日熊本県熊本市5名
大阪府北部地震平成30年6月18日大阪府茨木市6名
令和2年7月豪雨 令和2年7月10日~7月14日熊本県水俣市6名
令和2年7月18日~7月22日熊本県人吉市1名

上表のほか、令和2年4月から新型コロナウイルス感染症入院医療コントロールセンターにDMAT隊員を派遣しています。

派遣実績:令和2年4月1日~令和3年3月31日
医師看護師業務調整員
222人62人 39人 323人
  • 延べ人数であること
  • 医師の夜間電話転送対応含む

京都府入院コントロールセンター

令和2年3月27日に府庁内に設置。新型コロナ患者の病態を把握するとともに、受け入れ病院・施設の状況も確認し、円滑な入院調整などを行っている。~京都府ホームページより~

赤十字病院支援

災害時は被災地の赤十字病院の業務量が膨大となるため、被災地外の赤十字病院から業務支援として職員を派遣します。

派遣実績
災害名派遣期間派遣場所派遣人数
東日本大震災 平成23年3月20日~3月25日石巻赤十字病院看護師2名
平成23年3月30日~4月4日薬剤師1名
事務1名
平成23年4月9日~4月14日医師1名
平成23年4月14日~4月19日看護師2名
平成23年4月24日~4月29日医師1名
平成23年4月29日~5月4日検査技師1名
平成23年5月4日~5月9日薬剤師1名
平成23年5月9日~5月14日薬剤師1名
平成23年5月14日~6月14日医師1名
研修医1名
平成23年5月14日~5月23日薬剤師1名
平成23年5月22日~5月31日薬剤師1名
平成23年5月30日~6月7日薬剤師1名
平成23年6月21日~6月30日薬剤師1名
平成23年7月1日~7月14日研修医1名
平成23年7月14日~7月25日看護師1名
平成23年7月15日~7月24日薬剤師1名
平成23年8月4日~8月14日看護師1名
平成23年8月14日~8月22日医師1名
研修医1名
平成23年8月22日~8月31日医師1名
研修医1名
熊本地震平成28年4月30日~5月5日熊本赤十字病院医師1名
平成28年5月10日~5月15日医師1名
平成28年5月11日~5月25日看護師1名

多数傷病者の受入れ

災害で多数傷病者が発生した際は、高度救命救急センターを中心として傷病者の受入れを可能な限り実施します。その際は、災害対策本部を設置し、通常の院内体制を災害対応体制に切り替え、診療スペースの拡大や診療スタッフの増員を行い、トリアージによる災害医療対応を行います。また、非被災地から参集したDMATや救護班と連携し、根本治療が可能な医療機関への転送体制も整えます。当院では災害発生に備え、院内災害救護訓練を毎年開催しているほか、職員に対してトリアージや災害対応を学ぶ研修を実施しています。

院内災害救護訓練(災害対策本部)
院内災害救護訓練(赤エリア) 
※近畿地方DMATブロック訓練と同時開催

特殊災害への対応

特殊災害とは、CBRNE(シーバーン)災害とも呼ばれ、化学(chemical)・生物(biological)・放射性物質(radiological)・核(nuclear)・爆発物(explosive)による災害や事故、テロのことを言います。これらによる汚染傷病者に医療を提供するには除染が必要であり、そのためには防護服の着用やゾーニングが必要になります。当院ではCBRNE災害傷病者の受入れに備え、防護服や除染設備を整備し、定期的に訓練を行っています。