前野 由美 整形外科 C3北病棟
京都第二赤十字病院におよそ30年勤務しています。結婚し3人の子育てをしながら働き続けられたのは、夫の協力はもちろんのこと、看護部長のひと言があったからです。「産休のあと復帰できるようちゃんと準備を整えておきなさいよ」と。これから赤ちゃんを産むのに、と思ったのですが、子供が急な熱を出した時に誰に頼むかなど、そうしたことが一番大事なのだとあとから理解できました。そして上司や同僚、そして看護師以外にも多くの病院職員の方々に支えていただき、特によき先輩方に恵まれたことに感謝しています。新人の頃、「あなたの看護行為が患者さんの命に直結することもあるし、ちょっとした態度や言葉が患者さんの心を大きく傷つけることもあるのだから常に責任のある行動をとるように」と凛とした声で諭されたことは今でも忘れません。
後輩のみなさん、今は子育てしながらでも働きやすい環境やサポート体制が整っています。そして時代が変わっても変わらない赤十字の精神を持つ先輩看護師がいます。子のペースに合わせたり、言っていることを理解しようとする子育ての経験は必ず看護にも生かせ、看護師としての成長にもつながりますので、ぜひ両立を目指してほしいと思います。